マイルス・デイヴィスもお気に入りの曲収録♪
★★★★☆
熱血ハード・バップ・トランペッターもあり、博士号を持ち、大学の音楽学部で主任教授を務める知識人でもあるドナルド・バードのファンク〜フュージョン期のアルバム。
この時期のバードは、マイルスと同じくもはや一般的に"Jazz"と呼ばれる種類の音楽を演奏しているとは言えないけども、
進化することを恐れないその音楽への探究心は素晴らしいと思う。
ちなみにこの時期のバードの作品の多くに職人系ギタリストのデイヴィッド・T・ウォーカーが参加している。
更にベースにチャック・レイニー、ドラムにハーヴィー・メイソンなど…
同じ時期のマーヴィン・ゲイのアルバムにも参加していたメンバーが参加しているので
演奏力に関しては申し分ない。
しかしこの時期のバードの作品は、マイゼル兄弟特有のスカイ・ハイ・プロダクションを代表する『音』になっている。
ちなみにこのアルバムのタイトル曲は、マイルス・デイヴィスがお気に入りの曲だったらしく、
マイルスの最期のスタジオ作『Doo-Bop』の#4"High Speed Chase"でサンプリングされています。
純粋に"ジャズ"ではないかもしれないけれども
踊れる"クラブジャズ"としては良いアルバムだろう。
道の女、ドナルド鳥
★★★★☆
レアグルーブ再考という時勢ですが、そういうことでも意味のある作品です。。
どこを切ってもマイゼル兄弟色な作品。正直バード目立ってません。
とにかくバードのソロを聴きたい人にはおすすめできないかもしれない。
70年代的なちょっと不器用なポリリズムのちょっと現代的でない部分が気になったりもしますが、全体的にはとても気持ちよくグルーブしてます。
あ、ハービーメイソンのドラムはもちろん鉄壁です。。
ジャケも秀逸
★★★★☆
Byrdのマイゼルプロデュース2作目。
所謂フュージョン系サウンドでありながら、その手の凡百の作品との違いは強靭なリズムセクションと黒さの残るメロウネスでしょうか。
その辺がクラブ世代への求心力となっているのも納得。
いきなり#1からこれぞスカイハイといった音全快で、その後も基本路線はがっちりキープ。
#5は割とらしくないダークな質感。こういった楽曲はマイゼルものでは珍しいです。
この時代のどのバードのアルバムにも言えることですが、
マイゼル兄弟のアルバムなのか、ドナルドバードのアルバムなのかどっちつかずになっていることは確かで、
これバードのアルバムじゃなくてもいいんじゃ...っていう人も多いはず。
この時代のBN-LA諸作のなかでもジャケが良いので☆4つということで。
前作の影に隠れ勝ち(?)ですが
★★★★☆
前作"Black Byrd"('72年)はジャズファンクものの古典としても有名ですが、これに続く本作もMizell Bros.のアレンジ&プロデュースを受け、BLUE NOTEに残した一連のジャズファンク色の強いD.バード作品としかなり楽しめます。
#まぁ、良くも悪くも前作の後光が強いためか、
#あまり話題にされていないようにも思いますが。。
フュージョンというカテゴリではないと思いますし、かと言って、そのままジャズという訳でもありません。確かに、ジャズファンクと言ってしまえばそれまでかも知れませんが、寧ろ、R&Bやソウルといった特有のフィーリングを散りばめつつ、例のドナルド節を堪能することができます。
タイトルおよび収録曲名を見れば、(所謂、街角に立つある種の)女性を中心にしたコンセプトアルバムということが伺えます。何れ、そこに込められたメッセージまでは(歌モノではない故)十分に感じ取れない私ですが、ひたすら気持ちのいい音楽であることは請け合います。
#デヴィット.T ウォーカー(g)やC.レイニー(b)など"音楽職人"が参加しています。
Mizellカラー
★★★★☆
体が自然と反応してしまうレアグルーヴクラシックの1、のんびりとしたバードのペットがきもちいい6と、どこをきってもマイゼル印なので、他のバードの作品が好きな人には間違いありません。