学校は、当然教職員、子どもで構成されている。すなわち、人間が学校という社会の中で生活を営んでいる。学校が使命を果たすには、人間同士が住んでいる学校社会の中でのコミュニケーションが学校経営を左右するといっても過言でない。管理職として、学校の使命を果たすには、まず、学校組織の中の人間（教職員・子ども）の心理状態を把握し、経営マネジメントを駆使して運営しなければ目標へは到達できない。ここで、参考となるのが「学校組織の心理学」である。

　学校に関わる教師や管理職のリーダーシップ、組織風土、
人間関係やコミュニケーションにいたるまで、要点をおさえて
まとめてある良著である。

　また、実践研究事例も記載されているので、心理学とは銘打っては
いるものの、心理学を学んでいない方でも想像がつきやすいと
思われる。

　学校に関わる人は一読することで、さまざまな可能性を
見出せるだろう。