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Another Country

価格: ¥694
カテゴリ: CD
ブランド: Sbme Special Mkts.
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回帰した移民の音楽 ★★★★★
チーフタンズがニッティ・グリティ・ダートバンド、エミルー・ハリス、ウィリー・ネルソン、チェト・アトキンス、リッキー・スキャグスなどをゲストにナッシュビルで録音したアパラチア&アイリッシュ伝承曲集。映画『歌追い人』にも描かれていだが、アパラチア山系に移植した人々は本国の古謡を伝承し、セシル・シャープなどの英国の民謡収集家を驚愕させた。20世紀に入り、ラジオやレコードの出現でこれらのルーツ音楽はアフリカ系アメリカ人の音楽を融合させながらカントリー音楽を形成してゆく。一方同時にニューヨークなどの都会のアイルランド社会の中で故国の音楽の商業化が進んだ。アイリッシュ・フィドルの伝説の転載マイケル・コールマンもアメリカで開花し、その奏法が逆輸入された。またバンジョーやフラットマンドリンなどアメリカ特有の楽器がアイルランド音楽に入り、やがて本国の音楽に伝播する。しかしながらあくまでそれぞれが独自の様式を保ちながら進化する。そしてこのふたつの潮流の合流点がこのアルバムなのである。カントリー音楽のスタンダードナンバーである "Wabash Cannonball" "Will the Circle Be Unbroken" などがイレアンパイプやフルートなどをバックに演奏され、見事にアイルランド化されている。移民の音楽が本国に回帰したのである。
親しみやすさでは一番の作品かな ★★★★☆
ジャンルを超えて様々なコラボレーションを行い、世界の音源の一つとしてケルトの奥深さを実感させてくれる彼等ですが、そんなシリーズのはしりともなったのが本作です。

Chieftainsを初めて聴いたのが10年以上前、この作品でした。想像の中では壁もありそうだったカントリーとケルト、好奇心半分で聴いてみると思いのほか相性もよく、驚きながらその奥行きとゆとりに惹かれました。70年代ロック、ジャズ、バロック、室内楽を中心に雑食した当時でしたが、本作を違和感なくスッと受け入れさせてしまうのも、やはりルーツミュージックの持つ包容力なんでしょうか。
カントリーの大御所も豪華に共演、②④⑫をはじめスタンダード曲も盛り込まれていますが、決して気負う事なく自然体で奏でられる音はとても魅力的です。
大らかでリラックスした気持ちを運んでくれる一枚として、親しみを持ちながら大切にしてる作品です。