Chieftainsを初めて聴いたのが10年以上前、この作品でした。想像の中では壁もありそうだったカントリーとケルト、好奇心半分で聴いてみると思いのほか相性もよく、驚きながらその奥行きとゆとりに惹かれました。70年代ロック、ジャズ、バロック、室内楽を中心に雑食した当時でしたが、本作を違和感なくスッと受け入れさせてしまうのも、やはりルーツミュージックの持つ包容力なんでしょうか。
カントリーの大御所も豪華に共演、②④⑫をはじめスタンダード曲も盛り込まれていますが、決して気負う事なく自然体で奏でられる音はとても魅力的です。
大らかでリラックスした気持ちを運んでくれる一枚として、親しみを持ちながら大切にしてる作品です。