そして、肝心の作品の内容ですが、これは個人的に最高傑作な気がします!もっとも、聴き始めは結構そう思う時が多いのですが・・・。しかし、まず曲がどれも良いです。バリエーション豊かで、しかも全体的にライブ感があるというか、アゲアゲな印象が強く、聴いていてノれます。プロデューサーが良かったのかも知れません。
演奏も巧くなっている、ように感じました。初期のライブを見たことがあるのですが、正直ちょっとひどかったです。
ルーツミュージックをうまい具合に混合させた、真の意味でのミクスチャーと呼べる音楽。それゆえにちょっと日本人にはとっつきにくい印象があるのか、作品の質にあまり人気が比例していないような印象の彼らですが、この作品で、もう少しそういう状況も変わってくるのでは?
Gラヴは「大ヒット」を書きたいらしいけども、好きに作ってこんなに地に足ついてちゃむずかしそうだ。「ドント・シンク~」な⑧、「サブタレニアン~」な16などディラン調の曲が多し。売れないだろうけど良い曲、名演ばかりです。これまでで一番良い。可哀想なくらい面白くてイカす名盤です。