1曲目はオルガンぶいぶい、ブラジリアンサンバばりの、ノリノリのグルービーチューン。これを聴くと、ついつい僕も怪しい体の動きになってしまいます。その後ハーモニー重視のソフトロックよりの音楽を聞かせてくれます(一番それよりな"You Keep Hanging Up On My Mind"が一番好き)。でも、アルバムを通して聴いてのの印象と言う点では、もっとオーソドックスな60年代ロック的な感じがします。混沌の時代を表しているというか。70年代A&Mのような洗練された感じではないです。
本当にこの姉妹が書いたのか分りませんが、ソフトロック系にありがちな有名ライター、有名曲のソフトロックアレンジという曲はなくて、全てクレジットは姉妹のオリジナルとなっています。
ソフトロックという単語から連想する、至福の時間と言うのが当てはまらない、もっと危険というか倒錯というか、危うい空気が漂ってくる、そんな時代に咲いた花、1種の珍盤とでも言ってしまいたい。20歳のラリー・カールトンも参加していますって、やっぱりなんか変でしょう?
かわいい音好きにはこれ!