とにかくTRANCE EVOLUTION
★★★★★
4代目ドラマー熊谷徳明氏が最後の参加となったアルバム。
オランダ録音という事で、
レコーディング風景などが収録されたVHSも発売された。
熊谷氏が作曲した「SUPER SENSE」は
とりづらいリズムが特徴で、
CASIOPEAの中では変わった曲の部類に入ると思われる。
また、ギターの野呂一生氏が
「こういうものをやりたいというものを全部まとめた、
自分の中では一つの区切りとなる作品」とコメントしている
「TRANCE EVOLUTION」も収録されている。
当時では最長の約7分半の曲である。
後に演奏されるライブ演奏よりもテンポは遅く、
丁寧な印象を受ける。
シンフォニックな中間部は実験的で、
特にCASIOPEAでは珍しい
キーボードの和音の伸ばしが浮き彫りになるのは新鮮だ。
後半はほとんどが野呂氏のソロだがバッキング(伴奏)も美しく、
曲の長さを感じさせないCASIOPEA後期の名曲であると私は思う。