｢ほったらかしで、できあがり｣のタイトルに興味を持って購入しました。
素材を洗って(切って）オーブンに入れるだけという、レシピとして本に載せるにはどうなの!?というようなものが半数を占めますが、でも｢オーブンって、こう使うんだ！｣みたいな、目からウロコなレシピ本にビックリ。レシピ本というよりは素材別の調理方法の基本が書いてある本という感じなのでいろいろと応用がききます。
共働きで子供は保育園通いなので何かとあわただしく、特に平日の夕食づくりは時間とのたたかいで子供がぐずってもとにかく支度が先！だったのですが、いまは例えば朝、土鍋に煮物の材料をいれて一煮立ちさせてからオーブンに入れてそのまま会社へ・・・。帰宅すると一品できているのであとはもう一品とお味噌汁などを作って30分もあれば夕ご飯の完成。本当にラクです。
オーブン料理というと、ハレの日用やなにか特別料理のときに使う･･･というイメージがあったのですが、この本を見て以来、本当に気軽に頻繁にオーブンを使うようになりました。

煮物やスープ、焼き魚にカレーなど
身近なメニューがオーブンで作れるということに驚きました。
入れっぱなしなので簡単、火を使わないので放っておいても安全
ということなのですが、おでんは１４０℃で１時間半も加熱することになります。
確かに簡単そうですが、これにかかる電気代を思うと
圧力鍋で弱火で２０分ほどの料理の方が私には合っているようです。

また、気長な料理が多いので
平日仕事から帰って作るにはあまり向きません。
気長な方の、休日の料理向けではないでしょうか。

ずーっと欲しかった本でした。
オーブンを上手く使いたいと思っていました。
一番に作ったのは、「ほこほこの焼き芋」。
今まで、コンロを使って焼いていたので、どちらがおいしいかと思ったのですが、断然オーブンでした。
でもこの本の難点は、とにかく時間が１時間かかるのはざらで、
省エネ等考えると・・・星を３つにさせてもらいました。
どうしてもガス代を考えてしまうとなかなか使いこなせていません。

実は意外と簡単なのに、なぜかちょっとためらってしまうオーブン料理。
でもこの本の写真を見ると無性に“オーブン”マインドになっちゃうこと間違いなしです。
やっぱり人間の食欲を最も刺激するのは視覚・聴覚・嗅覚に強烈に訴えかけてくるシズル感だっ！ってことを心底実感させてくれます。

少し悲しいのは、うちにあるオーブンレンジだと180℃以下に温度設定できないこと。
それだと140℃で調理する「鶏のコンフィ」ができないんです。

ともあれ、今すぐ“オーブン”・マイ・ハート！

オーブンってこうやって使うんだ！と目からウロコです。
かわいいだけで実践に向かないようなレシピ本が氾濫する中、すごく骨太の内容。
初心者向けの”切ってオーブンに入れて焼くだけ”的な「男の料理」みたいなものから、
本格的なオーブン料理まで段階を踏んで載っているので、「オーブンの本当の使い方」の
教科書のようです。

アメリカ映画で見るような、お母さんがオーブンで「何か」を作っているシーンを
今度は自分ができそうです。
オーブンって、本当は有能なやつなんだ！と気がつきました。