良書。本のタイトルに惹かれて本屋で立ち読みし、内容が良さそうなので購入しました。
初めは宗教的で難しい本なのかなと思っていたが、臨済の歯に衣着せぬ語り口と愛にあふれたメッセージで自分は自分のままでいいんだ」と改めて実感できる内容だった。
本書の中での臨済の語り口は以下のような文体です。

臨済「おい、キミ。そうそう、そこにいるキミだよ。キミはね、ずーっと、そのままでいいんだ。キミが性格的にも肉体的にも欠陥だらけなのは、オレも百も承知の上で言っているんだ。
　でもね、そんなキミだけど誰にも邪魔されず、汚されもしない、いつも幸せなジブンがいるんだぜ。
まだ分からないのか。ほら、キミの額のまん中から、まぶしいほどの光が出たり入ったりしているじゃないか。まだ、そんなことに気づかずに、右往左往しているんだったら、罪な話だ。
両方の眼をしっかり開いて、自分の眉間からまぶしく放たれている光をみてみろよ。」

　まぁ自由訳なので、臨済が本当に本書のようなことを語っていたかは？ですが、たとえ作者の考えだとしても、本書の中のメッセージには、自分を肯定できるパワーに満ちている。