カザルスはどうも・・・
★★★☆☆
録音のせいだろうか、どうも音が荒々しい。もっときれいな音色でないと、モーツァルトを楽しめない。バッハやベートーヴェンなら、あまり問題にはならないのかもしれないが。
パブロ・カザルス指揮モーツァルト後期六大交響曲集
★★★★★
チェリストとしての巨匠カザルスも勿論素晴らしいのですが、チェロの弓を指揮棒に持ち替えた時に楽団員が巨匠のもとで真摯に音楽に向き合う姿勢、そこからは 正に火花の飛散する 人間の血の通った 「魂の」込もった「本物」のみが表現されます。 天才モーツァルトと巨匠カザルスとの唯一無二の融合が此処には有ります。 ステレオ録音の生々しい音質の良さも挙げておきます。 ソニー グレイト・アーティスト・シリーズ CD 三枚組
どの曲も満足できる水準に達している
★★★★★
細かい問題点を指摘すれば、いくつか出てくる。例えば「40番」の第二楽章などは、ワルターの指揮で聴き慣れた耳からすれば、もっと速めのテンポで演奏すべきだと思うし、「プラハ」はもっと華やいだ演奏であってほしい。しかし、モーツァルトを演奏するとき最も重要な感情表現は、濃淡あれどもどの曲からも感じ取れる。とりわけ「ハフナー」、「40番」の1・4楽章、「ジュピター」はモーツァルトファンならばおさえておくべき演奏だ。