「マリー・ミー?」は、最近キンキキッズに提供された「ね、頑張るよ」と対になる曲らしいです。こちらが女性・キンキに提供されたのが男性の気持ちを描いています。
「ピース」や「ケロケロ」等の他の曲たちも、ドリカムの新たな境地を拓いてくれます。
ドリカムの作品は昔のものの方が好きな私ですが、このCDは昔のものとも最近のものとも少し違っている気がします。結構気に入って今も聞いています。
彼女の凄さは一つの言葉を常識からはずれた音の高低・強弱・テンポで様々に表現し、その表現によって曲の表情を強烈につけていく所だと思う。(日本語にうるさい音楽家から批判されたぐらいだ。)当然歌が激しくうまいからその表現に合わせた歌い方ができ、それが彼女の良いところだと思う。その根本は、彼女が母国語である日本語を使いこなしているところにあると思う。
このアルバムは、聞けば聞くほど語感に詰まってしまう。一語一語がはっきり切れすぎていてどうしても英語を無理にしゃべっているようにしか聞こえないのだ。だから音の流れがものすごく悪いし、曲をコントロール出来ていない。それゆえドリカムの良さが全くでてきていない。それは同じ曲の英語版と日本語版を聞き比べると良く分かる。
吉田美和の凄さを世界に知って欲しいからこそ言うと、1年、いや3年ぐらい英語圏で100%英語だけの生活して、英語をコントロール出来るようになったときにもう一度アルバムを出して欲しい。このCDはその段階にはまだない。