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女は下着でつくられる (鴨居羊子コレクション)

価格: ¥2,520
カテゴリ: 単行本
ブランド: 国書刊行会
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一級のビジネス書として読んだ。 ★★★★★
鴨居さんのものづくりの本質をがっちり掴んだ、その「下着をうりにゆく」やり方が、素晴らしすぎる。それはもう商売を超えて、ロマンチックですらある。解説にも書いてあるように「鴨居は、現実の根っ子をつかんで、そして夢見ていた」。それが、現実の前でたんなる夢で終わるのかというと、そうではない。
この本を読むまで僕も忘れていたのだけど、「正しいこと」はやっぱり現実よりも強くて、美しいのだ。それは鴨居さんのムダに飾り立てない文章の美しさにも現れている。たぶん、僕はこれから何度もこの本を再読することになるだろう。
例えば、鴨居さんが新聞社時代に書いたこんな文章がサラリーマンの僕には沁みる。
「彼らは社を憎み、社を愛し、仕事を憎み、そして仕事を限りなく愛していた」

いまどきのベンチャーの社長とか読んだらどう思うんだろう?「お客様を目かくししておいてその間にもうけようとするレベルの低い商売」が多すぎるぜ!

これこそ、ザ・女 ★★★★☆
女であることを愛し、女であることから逃げなかった女の中の女。今や女の子のおしゃれに欠かせない、機能性のみならず、カラフルで鑑賞に耐える芸術性を備えた下着をはじめて日本でつくったのが鴨居羊子であることを知っている女の子は今、どのくらいいるだろう? 彼女が日本初の下着ファッションショーを行ったことは?
服飾分野でないがしろにされてきた下着を、からだをデザインし、彩るものとして光を当てた鴨居羊子。それは女の子に贈る、女のからだを祝福しようよ、女であることを楽しもう、というメッセージに他ならない。
私はこの人ほど、硬質の論理と瑞々しい感性がマッチした文章を書く人を知らない。元新聞記者というのも、うなずける。
戦う気迫と兼ね備えたロマン ★★★☆☆
日本で初めてカラー下着を製作、初の下着ファッションショーも開催
初めてというだけあって、時代がかなり古いが前半は違和感なくすぐ読めた
2冊が定本になっているが、「私は驢馬に乗って下着をうりにゆきたい」が
カラー下着を作りたいという鴨居さんの気迫が一杯で面白かった。
新聞記者から下着デザイナーに転身

闘うことを知っている鴨居さんは語る
「世の中の大半はくそ面白くもないメリヤス製品で満足していた。」
「他人がつくったものを批判するのは、私自身はもうたくさんだ」
現実的でありながら、夢見る人で現在でも通用する生き方。

装丁もステキ ★★★★☆
価格が少々高いので迷いましたが買って良かったと思いました(後半の「わたしのものよ」は個人的にチョット退屈でしたが・・・)。全く時代を感じさせない、なかなか探したくても探せない魅力的な一冊だと思います。いつも本を購入して読んでは誰かにあげてしまうのですが、この本は大切に取っておきたいと思います。