わざわざ映画化する必要性があったのかどうか
テレビドラマでよかったかも(多分本国でも劇場公開されてないと思うけど)
オムニバスの一本サイズならぴったりの題材です

「真っ当で善良な市民をなめんなよ」と復讐のオニと化すところに壮絶なる凄まじい勢いを感じます。
平穏で幸せに暮らしていたところ、突然、その最愛の妻を、それも念願していた妊娠が分かったその日に、目撃証言を阻止するためと、冷酷なギャングに虫けらのようにいとも簡単にあやめられたのです。
こんなの許されるべきことではありません。
というのが、復讐の始まりであって、単純に銃の撃ち方をマスターして、ヒットマンとして、ドンパチをするのではなく、綿密な計画を練り上げて実行したのです。
厳密に言えば、最初は銃による復讐を考えたけれど、善良なゆえ、うまく実行できなかったのです。
彼が計画したことは、彼の身を自ら削りとることで、悲しみを消し去り、そして苦しみを復讐に上乗せすることなのです。
そこには「神はいない」というのが真っ当なのです。
神がいれば、善良なものにご加護があり、非常な惨事はなかったのではと。
地味な作りであり、メジャーにはならないとは思いますが、奇策の復讐計画を実行するまでのプロセスなど、どういったラストを迎えるかと、映画としてはシナリオ展開を待ち遠しく感じられます。