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映画技法のリテラシー〈1〉映像の法則 ([1]映像の法則)

価格: ¥3,360
カテゴリ: 単行本
ブランド: フィルムアート社
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映画を創る人、語る人のための基本的な視野を養う ★★★★★
 世界的に評価されている映画学の教科書のひとつです。上下巻を通して読めば、映画に関する基本的な問題を体系的に知ることができます。水準で言えば、映画学科の2・3年生程度です。しかしながら、この本の体系は、すべての映画作家や映画研究者に評価承認されているわけではなく、他の本との整合性はかならずしも高くありません。卒論の叩き台などとしては不適切です。また、あくまで観客や評論の側の話なので、実際の映画制作にも、あまり役には立たないかもしれません。しかし、映画に関わるなら、必ず読んでおくべき本のひとつです。
Pull that movie apart ★★★★★
And put it back together again.
There are many good books on the market that specialize one or two aspects if films and/or the film industry. However this book "Understanding Movies" by Louis Giannnetti, takes you from near ground zero to a good understanding of such aspects as:
Photography
Mise en Scène (pronounced meez on sen, with the second syllable nasalized)
Movement
Editing
Sound
Acting
Drama
Story
Literature
Ideology
Theory
The films used for examples range from classics to contemporary. You will have seen most if not all of them. The author did not go off in some mission to describe some weird out of the way movie. This helps you focus on the subject being discussed.
A side benefit is that this book is a great picture book to remember your favorite movie and occasionally the one you missed.
映画として全体を考える。 ★★★★★
表紙の写真がないのが非情に残念ですが、その値段の高さに劣った内容ではありません。アメリカで通っているカレッジの映画クラスで使用されていたテキストで、丸々一学期この本と付き合いましたが、映画大国アメリカの批評家の見識はさすがです。マズ現実主義と商業主義に映画を大きく2分して、間をとって「普通の映画」とし、一ページごとに数本ずつ例を出しながら双方の映画に存在域儀を与え、なおかつ商業映画と現実映画が激しくその存在価値を主張し合う戦いがあってこその映画界の発展だという御高説から始まり、事細かな技法説明や着眼ポイント、個々の映画の利点をとんとんとテンポよく紹介し、読んでいて全然飽きがきません。

また各ページに最低1つは映画の紹介とその映画の写真が付属されているため、ひたすらアルファベットを詰め込んだような退屈さは皆無です。ベルイマンやフェリーニから「カサブランカ」や「市民ケーン」まで、スピルバーグもあれば「ロボコップ」や「トイ・ストーリー」も、さらに小津安二郎やマイケル・ウォンターボトムまで、ありとあらゆる方向から片寄りなく映画界を総じて見つめてこそ見えてくる、映画鑑賞家たちの精神統計学、映画製作者たちのカテゴライズ。このぐらいしっかり観ててくれるファンがいると思うと、映画制作陣も熱が入ることでしょう。

結局この本を読んで映画の見方が変わるとか、そういうことはないと思いますが、映画の楽しみ方の幅が広がることは間違いないでしょう。また今まで何気なく使っていたが、その意味を明確に把握していなかった映画用語についての説明なんかも映画を理解する上で重宝だと思います。映画好きで英語の分かる方にはお楽しみな一冊です。ページ数は500数十ページですが、写真が多いし、字も大きいし、書いてあることもそんなに難しくないため、まあ10日もあれば読めるでしょう。好き者はどうぞ!