この本はマルチエージェントについて書かれていますが、
その前提知識となる部分の簡単な説明が主な気がします。
・ゲーム理論
・ニューラルネットワーク
・強化学習
・遺伝的アルゴリズム・プログラミング
等の表面的な説明と、わかりやすい例で解説されています。
この分野では比較的わかりづらい状態式やら数式が
目立つと小生は思っているのですが、
この本は大部分においてそうでもなく、
前提知識が無くとも理解しえる
非常に読みやすいものと思われます。
最後のほうにはマルチエージェントの実践的応用例や、
課題などが記されており、
どういったものに使われるか、使えるか。!!どういった問題点があるか。
などがわかるようになっています。
全体を通してみれば、
専門書としてみればちょっと物足りない気もしますが、
工学系の学生が幅広い知識をえるための
教科書としてみれば、非常にためになる本だと思います。
やり始める前の準備段階に読むべき本と言えるでしょう。