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ケース&プロブレム刑法総論

価格: ¥3,150
カテゴリ: 単行本
ブランド: 弘文堂
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考える刑法 ★★★★☆
本書は、まさに「考える刑法」を体現したものである。

本書の基本的構成は、
テーマの初めに掲載されているいくつかの重要判例を読み込み、
続いて学説の対立点を確認しながら、
設問を解いていき、
最後のまとめで議論を総括する
という形になっている。

学説は最新の議論まで網羅している上、
学習の手助けとなる判例や文献も過不足なく紹介されているため、
基本書や判例集をただ眺めるだけでは気付けない多くの発見がある。
また、論点ごとのリファレンスにも配慮しているので、
テーマ横断的に学習を進めることができる。
さらに、具体的な事例にそって各学説から導き出される結論やその妥当性考えていく設問も多いので、
他説の理解も深まり、より能動的な勉強ができるようになっている。

もっとも、当該判例について考察する上で、
重要と思われる事実関係や判旨が省略されているところがあったり、
いくつかの設問が誘導尋問的になっていたり、
同じ難易度の設問でも質に大きな差があったりと、
章や設問によって学者の個性がもろに出てしまっているところがやや残念ではあるが、
これは共同執筆の副作用といったところであろうか。

とはいえ、本書を読み込むことで基本書の理解もさらに進み、
刑法を一歩深く理解できることは間違いない。
考えるステップとしてのテキスト ★★★★★
本書は判例紹介とそれに関連した質問とで構成されている。
質問は初歩的な理解の確認からはじまり、徐々に高度な内容になる。
とかく刑法は理論的と言われるあまり考えることと放棄して
暗記に走りがちだが、それはかえって学習においては遠回りになるということを気づかせてくれる。

執筆担当者は結果無価値で一貫されているが、学説の押し付けではなく
判例の分析に撤している。