現場事情をまったく知らない研究者の本
★☆☆☆☆
書籍の値段が無駄に高い。予算が少ない福祉施設などではほぼ買えないだろう。また、この本を使って実践する時間的・経済的・人的余裕のある福祉施設はいったいどこにあるのだろうか。まあ、実践できたとしても年に数回だろう。もちろんやらないよりはいいが、老人の心理的ケアはほとんど期待できない。
それと、この書籍を書いた研究者たちは、介護なんかやったことのない、オムツ交換すらまともにできない、上から目線の未熟な研究者たちだといえよう。
こんなごくごくありふれた、当たり前の書籍を共同で書くよりも、政府等にきちんと心理的ケアを含めた介護等の必要性を認識させるような学者が出てきてほしい。
介護系の学者は、人気がまったくないので、正直、医療界、法曹界、経済界など実学系の学者よりも学歴や資格などを含めて力がかなり劣る人が非常に多い。
偏差値45程度の三流大学の一番下のレベルの大学を卒業した人でも、平気で教鞭をとっていたりする。本当に実力があればいいが、まあ、ふつうに考えて疑わしい。
それと、福祉業界は他業種に比べ、人がいいのが多いが(例外もいる)、一方で常用漢字もまともに書けないバカもたくさんいる。
来年から介護福祉養成校の国家試験受験が義務づけされたので、学者を含めた福祉業界全体の質の向上を、あまり期待できないけど(笑)、多少期待している。
オリジナリティのある内容
★★★★★
この本を開くと北名古屋市博物館の昭和の品々が目に入ってくる。この写真によって過去を思い出手がかりになるのではないだろうか。北名古屋市にも回想法の実践家は多いと著者にうかがったことがある。著者らは、北名古屋市で回想法をやっているのですか?とうかがったところ、ライフレビューブックのために写真を提供してもらっただけだという。愛知県にはレトロな場所が多い。昭和の回想のきっかけになるのではないかと思う。
ただし、一つ注意が必要なのは、過去を回想しその履歴をまとめることに、本人がきちんと了承しているということだろう。もしも、その人が語られたくない過去の出来事を語ってもらいたくない人に語られているとしたらどんな気持ちがするのか想像したことがあるだろうか。そのようなことからも、ライフレビューブックというのは、とても繊細な試みで、語る人との共同作業が本当に大切になるのだ。
さて、ライフレビューブックは、高齢者の自分史をまとめるための手がかりとなる。高齢者のライフイベントとしての過去の墓制の研究史も見逃すことはできないものだろう。
内容のわりに高すぎ(怒)
★☆☆☆☆
自分史づくりを援助するのは大いに賛成だけど、懐かしいモノや情景の写真500枚が入ったCD付きなんか、はっきりいってまったくいらない。ただでさえ、福祉の本は売れないから高いのに、丁寧にカラー写真とはなんともお粗末だ。
自分らしく生きることを忘れない
★★★★☆
私は地域の福祉相談員をしていますが、高齢になって、たとえ認知症になったとしてもそれはその人の一部分であり「自分を生きる」いとなみをおざなりにされていいはずはないとずっと思ってきました。それを実践として行っていくためのテキストだと思います。
特に、実践するときに留意をすべきところなどは、かなり丁寧に書かれていると思います。
認知症の高齢者という部分以外はその人なりの尊敬すべき豊かな人生があるのであって、それをともに描く支援者がいることで、その人にとっても大きな宝物になるはずです。
私はこれを私のエリアに合うようにプログラム化し実践しようと考えていますが、著者に連絡が取りたいと思っても、それができません。広めていく、という視点で作成されたと思うのですが、そこがとても残念なので、★一つ減らしています。
おもしろい!
★★★★★
志村先生の講義のレポート課題の参考書だと知り、すぐに注文しました(〃'▽'〃)
届いて中身を見ると、昭和っぽい写真がいっぱいありタイムスリップしたかのような感覚になりました(笑)
後半部分にも抜かりはなく、ライフレビューブックの作り方がしっかりと分かりやすく書かれていました。
とてもオススメな内容です!