魂、半分持って行かれても良い者は読めっ!
★★★★★
くぅぅーっ”うおぉーー”何も言えん”…だけど、
<これだけは敢えて言う>
好きな人には堪らんっ!
魂、半分持って行かれても良い者は読めっ!
(冗談などでは無い! これに出会ってから私の魂は、続巻を求め彷徨っている。この物語後20年は…?)
話の内容は一言では難しいが、各登場人物ごとに、それだけで一つの素晴らしい物語になるでしょう。
其れが幾つも絡み合いながら一つの巨大な流れとして、天の高峰を目指す様な物語。
過去のどんな偉大な文学と並べても、全く遜色無いと私は信じている。
え==
★★★☆☆
前に出た でかい本のやつの扱いはどうなるのか・・・
新作はこっちで刊行ってことなのか?
とりあえず買うが。
大帝の剣」もノベル版出すんじゃなかろうな?・・・
続きが気になるおもしろさ。
★★★★★
本作のキマイラシリーズは、伝奇モノの元祖といっていい。
現在刊行されている著名な伝奇モノ作品を数作読んだことがあればわかると思うが、
本作の「雰囲気」を随所に感じることができるだろう。
それぐらい、後世の作家たちに多大な影響を与えた作品なのだ。
ゲーム作品であれば、シャウトの東京魔人学園シリーズなどが挙げられる。
内容は、至極あっさりと、そして淡々と進んでいく。
表現の仕方は現在のライトノベルに近いのだが、サクサクと読み進めていけながら、
ページが進むにつれてどんどんと物語世界に引き込まれていく。
読者をこれほど物語に巻き込んでいく「強さ」はやはり並大抵のものではない。
登場人物たちの魅力にも、読み進めていくうちに心を奪われる。
主人公の大鳳吼や九鬼麗一、龍王院弘など、美貌を誇る少年たちは皆強く、
光る個性を持っている。
現在であれば、容姿端麗の主要人物などありふれたもので食傷気味・・・となるところが、
そんな彼らがバイオレンスを表現し血を流すごとに、血肉のわくような快感を覚える。
と、どこまでも書いていくことができるのだが、これほど「読まなきゃわからない」作品も
珍しいのではなかろうか。
著者の夢枕獏もお約束で必ずあとがきで書くのだが、
「この物語は、絶対におもしろい」
自信をもってオススメできる。
この本は絶対おもしろい、です。
★★★★★
当時少年少女向けSFという分野が確かにあったのだが、そのなかで夢枕獏と菊池秀行は子供むけでも妥協しないエロスとバイオレンス(この言葉も懐かしい)で別格だった。格闘技小説、伝奇小説、そして何よりキマイラは青春小説であった。読者も若かったし夢枕獏も若かったのだ。新しい分野を切り開こうとしつつあった夢枕獏の情熱とエネルギーを感じてほしい。
夢枕 獏のファンは是非!
★★★★★
かなり初期から作者が書きつづっている物語の愛蔵版です。最初に文庫で読んだのは20年弱前ですが、そんな古さを感じさせない迫力と今の作者とはひと味違う若さを感じさせる文章は一見の価値があります。
天野喜孝のイラストもいつもながらの冴えで、愛蔵版ならでは丁寧な装丁です。