簡単に説明すると94年のデビューアルバムから2004年の最新作までの4枚のアルバムからシングルをメインに収録し、サントラ収録のシングルまでかき集めたブランディの名曲集である。
初期のオーソドックス且つ手堅ノーマルなR&Bに始まり、ロドニージャーキンスの機械的なディスコ、ダンスサウンドで様々な実験を施し、さらにはティンバランドとまた違った形での実験を試みた。
ブランディの声は独特で、コーラスを重ねても喉が突っ掛かるような途切れ方をするために、ロドニーやティンバランドの機械的な処理を施されたダンスナンバーとの相性はかなり良い。
THE BOY IS MINEやKANYE WEST提供のTALK ABOUT OUR LOVEでは声は張り上げて歌っているが、大人しそうな声の割には意外と吠える。MONICAには流石に押され気味だが。
今回はマイケル・ジャクソンの全米1位曲ROCK WITH YOUのカバーや、アレサ・フランクリン達との異色コラボレートや、BABYFACEがプロデュースしてオリジナルアルバムには収録されなかったが全米2位を記録したナンバーなど(ため息つかせてのサントラに収録)も収録ということで、オリジナルアルバムを全て揃えた人でも充分聞き所のあるベストアルバムである。