寂聴さんのお心
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あおぞら説法を三冊いっきに読みました。
私は数ヶ月前に父を末期癌で亡くしました。
本書の中で寂聴さんは肉親や愛する人との別れを仏法で
『愛別離苦』と言って人間が生きていく上で、
避けることの出来ない最も辛い苦しみであると語っています。
そして辛い別れに耐えかねて寂聴さんのもとを訪れる方が
後を絶たないのだそうです。
あるとき、逆縁(子供さんを亡くすこと)にあったご夫人のあまりの悲しみ様に
心を痛めた寂聴さんはそのご夫婦と一緒に札所巡りの旅に出かけました。
そうしたら、あんなにも悲しんでいたご夫人に笑顔が戻ったと語れています。
常に寂聴さんはお説法を聞きに来られる方と同苦しています。
その深く温かいお心に何度も読みながら涙しては励まされました。
寂聴さんに本当に『ありがとうございます。』と伝えたい思いでいっぱいです。