マーケティングをテーマにした「教科書」ということだけでも価値がある。
★★★★☆
マーケティングに関する書籍は非常に多くあるが、「教科書」という形式で書かれた書籍はあまり見かけない。あったとしても、マーケティングの学問的な意味を説いたような内容が多く、実務の現場で使いやすい「教科書」はあまりない。
STP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)と4P(商品、価格、流通、広告)に絞られているが、マーケティングに興味をもってもらうための入門の「教科書」としては十分な内容。
学校の講義用にマーケティングの「教科書」を探していて見つからず、あきらめて自分でカリキュラムを作ってスタートしてから見つけたのが、とても残念。来年度は、これをもとに講義を進めたい。
欲を言えば、実際の講義を想定して、実習的な内容を盛り込んでもらえると、講師としてはとてもありがたいが、読み物とした場合は実習はあまり意味がないので仕方ないところ。