これは当時、「ショービジネス史上最高の夜」と言われた、Judy Garland絶頂期の、カーネギーホールでのコンサートのCDである。
このCDを聴く前も、何枚か彼女のCDは聴いていたし、
観る事のできる映画は、すべて観ていた。それでも、このCDを初めて聴いた時の感動は、特に、忘れる事ができない。
異様なまでに盛り上がるオープニング。そして、Judyの「When You're Smiling」が始まれば、後はこのコンサートに引き込まれるだけである。
「Puttin' on the Ritz」や「Swanee」などノリのいい曲はもちろんのこと、「Do it Again」のようなバラードも、聴き逃せない。彼女独特の、語りかけるような歌声が響いてくる。また、JudyのユーモアあふれるMCや、「I love you !」「Me too !」などの、客席とのやりとりも収録されている。
映画時代の彼女の歌声も、もちろんすばらしいが、この頃のJudyは、「ついに上り詰めた」歌声のように思える。まさに、絶頂期である。
こんな感動的なコンサートを、自分の部屋で聴く事ができるのは、なんて幸せなことか。「ながら聴き」など、とてもできないCDである。