イギリスとヨーロッパを除く地域のプログレッシヴ・ロックの
ディスクガイド本。しかし、これまでのプログレガイドシリーズ
と比べると取り扱う地域が広すぎたのかなと思います。
北米で一冊、アジアで一冊、南米、中近東で一冊
という地域分けぐらいにしてもっと深く細かくたくさんの
アルバムを紹介してもらいたいと思います。
一部のアルバムを除いて、アルバム収録曲名が明記されていません。
同ディスクガイドシリーズではユーロ・プログレもアルバム収録曲が
明記されていませんでした。UKプログレの2冊は、アルバム収録曲は
もちろん参加ミュージシャンまで明記されていたので思わぬ発見を
したこともありました。
個人的にこの手のガイド本は、見ているだけで楽しいので好きなのですが
アメリカのコーナーで紹介されているアーティストがハードロックや
産業ロック寄りのものが多いのが少し気になりました。
まあフログレか否かなんて聴き手側のとらえ方次第ですからね。
日本国内のバンドはあまり知らなかったので参考にはなりました。
掘り下げれば日本のプログレだけで一冊作れるんじゃないのかな?

中南米プログレのガイドがこれでは不十分だと思います。 中南米を中心とした続編を作るべきでしょう。

アメリカのプログレに関しても重要な傑作アルバムが掲載されていません(抜け落ちています)。
未CD化アルバムだとしても参考として掲載すべきだと思います。アナログ・プレイヤーを持っていれば入手次第で聴くことができます。

アメリカ、カナダ、オセアニアの記述は充実しています。（アメリカが産業ロックよりなのが気になりますが。）日本は頑張っていますが、まだまだ書き足りない感じ。南米は４ページのコラムのみで、これで南米についても書いているというのは詐欺です。南米主体の新たな１冊を強く希望します。