やはり、神沢さんの語りはなつかしく、美しい
★★★★★
おなじみのつるの恩返しの一つですが、「わかもの」と「むすめ」の「ゆめのようにしあわせな日」が中心に語られ、あまり村人も登場せず、より切ない愛の物語になっています。赤羽さんの絵の本も有名ですが、井口文秀さんの絵も、なつかしい風情があって、味わい深い。
さらにこの本には、巻末に『おおかみのとっくり』という短い民話と、子どもたちはこの『つるにょうぼう』をどう読んだか、という「実践記録」ものせられており、子どもたちの心の感度がよくわかって、ますます楽しめました。