空を飛んでいる飛行機の中という特殊な状況での殺人という設定もおもしろいし、犯人も自然と乗客と乗務員とにしぼられてくるわけで、その容疑者たちと探偵役ロード警部との会話も迫力がありスリルに満ちています。
また、巻末には手がかり索引がついていて、犯人を指し示す個所を一つ一つ挙げていってあります。こういったフェアプレー精神というかこだわりというか遊び心というかは、大好きです。一度読み終えた後、この手がかり索引をもとしながらに読み返すのも一興。くれぐれもこの索引を先に読んだりしないように!
探偵役の警部補もアドバイス役の博士も
黒いサングラスをして捜査に当たっているとしか思えない
見当違いの捜査っぷり
そうこうしているうちに最もつまらない答で
決着をみますが・・・
最後に付せられる、プロローグと手がかり索引によって
事件の全貌が明らかに
逆転の一作