フラワーアレンジメントを習われている方だったら、「この豪華なアレンジメントを私のお部屋のどこにおけばいいの？」という疑問をもたれたことがあるでしょう。使用した材料を持って帰っても、大半は捨ててしまったという経験があるはずです。ですが、一輪挿しやドライフラワーだけにしておくのは、お花も可哀想というものです。

本書でとりあげられている花材は、初歩のフラワーアレンジメントで使用されるお花であるとともに、安価で街のお花屋さんで手にはいるものがほとんどです。したがって、実際に自分のお部屋にアレンジすることが容易です。フラワーアレンジメントの本は見ていて美しいものの、実際に自分がそのとうりしようとすると、花材が手に入りにくかったりしてできないことも多いです。しかし、本書ではそのようなことはありません。内容も、春夏秋冬にわたり一年中使えます。

日常に取り入れやすいアレンジばかりで見ているだけでセンスを磨けそうです。花のある生活って良いなと思わせてくれる一冊です。

忙しい私でも、これなら楽しめそう、と感じた素敵な本です。写真がきれいで、わかりやすい解説がついていて、センスがきらりと光るアレンジばかりです・・・タイトルがまた素敵。「デミタスの中のハーブ」「赤い実とガラスのハーモニー」「アマランサスの心地よい流れ」等々。短い時間で、身近な入れ物に、すっすっとさしてみましょう。花を見る目と、デザインする腕を磨けそうです。