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JAPROCKSAMPLER ジャップ・ロック・サンプラー -戦後、日本人がどのようにして独自の音楽を模索してきたか-

価格: ¥2,940
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 白夜書房
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左翼の本? ★★☆☆☆
まず紹介される日本の近代史のトンデモぶりにびっくりする。
いわゆる「東京裁判」で戦勝国に捏造され、戦後左翼に支え
られた戦前日本悪玉論そのまま。

次に挙げられているバンドの音源をYouTubeで聴いてみる。
正直どれもサバスやクリムゾンの焼き直し以上のものが感じら
れず、つまらない。

実はこの当時の日本のアンダーグラウンドのバンドは「新左翼」
のムーブメントと結びついたものらしい。これらのバンドをことさら
取り上げるのには、何か政治的・思想的意図があるのかと勘ぐっ
てしまう。

本書の細かいエピソードには興味をそそられるものもあるが、
あまりにおびただしい間違いのために読む価値があるか疑問で
ある。この本を読んでマニアックな若者が左翼にかぶれないこ
とを願う。
セイント・ブッダ・ジュリアン ★★★★☆
30、40年後、間違いなくこの外国人が作った本は、文化学・芸術学などの学問の場で名が上がります。
日本の商業芸術文化をメタ的にとらえた試金石とも呼べる一冊として。

そして、そのようなことを戦後から現在までずっと許してこなかった日本人の事無かれ主義と(本質はあさましい)win-win文化はようやくメタ的視点において批判されることでしょう。
戦後20世紀〜21世紀初頭の日本人の気質は、ポピュラーアートには向いていなかったのです、と。
日本人の知らないjaprock ★★★★☆
 J-POPやアニソンならともかく、日本人でもほとんど知らないアングラな日本のロックをここまで偏愛している人間が外国にいるんだから世界は広いです。
 バンドブーム以前の日本のロックは、世間的にマイナーなだけでなく、洋楽ファンからも無視されるという二重に不遇な印象があるんですが、この本が出て以降、日本のロック史を検証する機運がわずかながらも高まったように感じる。そういったきっかけを与えてくれた点でも意義があったと思う。しかしせめて誰か日本人に間違いをチェックしてもらわなかったんでしょうか。
 
英国の知性がタブーを切り裂いた ★★★★★
この本で紹介されている音楽JAPROCKは私の10代から20代になる高校から大学にかけて、ある時期どっぷりつかった日本のカウンター、サイケデリックドラッグカルチャーと自負を込めて存在した日々の追憶と重なります。後楽園遊園地のぶらぶら男爵の公演をみて石間秀樹さんがギターを弾き寺山さんとJAシーザーと何か話したりしたとか、古い記憶がよみがえってきます。この本に書いてある中心事項に日本ではドラッグに関してとても厳しい現実があるので、また連合赤軍事件(いまだに北朝鮮の拉致問題で尾を引いている)との政治的関係?もありあまりにもこのころのロック文化を語るのはタブー化されていたのですが、この本によってそのころの日本の社会状況も詳しく説明され(知らなかったことばかりです)ただのJAPROCK名盤紹介になっていないのがとても好感が持てます、というかこれはイギリスの知性が見いだした日本の近過去文化の研究目録といってもいいでしょう。個人的に一番興味があったのは、60年代初頭のNYで小野洋子さんや一柳さんや小杉さん、ジョンケージとの音楽の出会いが印象深い。ちなみに私の推薦アルバムは"OZ DAYS"、ラリーズやアシッドセブンが聞けます。本書ではけなされていますがマジカルパワーマコ”super records”はジャケットが素晴らしく愛聴しています。天井桟敷の"書を捨てよ町へ出よう"は映画のDVDで手に入ります。70年代初頭に初期のピンクフロイドやキングクリムゾン、フランクザッパに匹敵する音楽的才能が凝縮されてこのようなロックカルチャーが(今の日本ではない)もうひとつの日本にあったということに、いまさらながら驚愕するしだいです。
人生に新たな視点を与えてくれた傑作 ★★★★★
本書は手ばなしで賞賛します。読んでいてアドレナリンが噴出してしまいます。ちょっとですが、「人生を変える事になった書」です。グループサウンズブームの終焉にあたって、当事者達は歌謡曲に流れた組と、ロックを追及しアンダーグランドに潜った組があった。歌謡曲組は皆さんご存知の人達。一方、アンダーグランドに流れた組は、当時海外でデビューした、LED ZEPPELINやBLACK SABBATHの様なヘビーロックやプログレッシブロックを追及していた。
本書はこのアンダーグランドに潜った、いわゆる「ニュー・ロック」と呼ばれる人間達のロック道を追った、学術書である。これまで当事国の日本にも、この時代を明らかにした書は無かったという。誰も手をつけなかった、まったくの空白期間だったのである。それは、今常識になっている、グループサインズ(GS)の名前の由来について、誰もしらなかったことからも理解できる。(本書では明快に現されている)その空白期間を、なんと外国人のジュリアン・コープが我々日本人にも読んで理解できる書に仕上げたことに感動を覚える。日本のロックをここまで語れる外国人がいたことが奇跡である。日本人にもできなかった、あるいは、やらなかった事をである。
ここに上げられたアルバムを一つでも聞いてほしい。因みに私は一枚も聞いたことがなかった。そのサウンドは正しく、時代を切り開いていくんだ、とロックの先駆者たる自覚に溢れた創造性の高い音楽である。いままでパンクロックやヘビーメタルを中心に聞いてきたが、その取り掛かりはやはり、「新しい」ということに尽きたのだと思う。その新しい感覚が、心を揺さぶったのである。今回、作者のNO1である、FLOWER TRAVELLIN'BANDのSATORIを早速聞いてみたのだが、その圧倒的なエネルギーにやられてしまった。最初のジョー山中のシャウト一発で、彼等の凄さを理解できた。そして東洋と西洋の融合に成功したと言われる彼等のサウンドは、実際に聴いて見なければ判らない迫力であった。
本書は冒頭にも記したが、私の人生をチョット変えてしまうぐらいの力があった。今後しばらくはこの時代のロックを聞いて、先達の切り開いた平地を確認していこうと考えている。ほんと衝撃を受けた書である。