ゲームの本と位置づけるには勿体無い
★★★★★
本の内容ですが、商品説明にもある通りゲームの主人公であり、
千年もの長い時間を生きてきた不死身であるカイムがゲーム中に見る
千年の中で触れ合ってきた多くの人や自然、事象についての記憶を
綴った短編集です。
私自身はゲームもプレイしていますが、
この本はゲームをプレイしていなくとも読める本です。
この本を読んでからゲームをプレイするのもよいと思います。
千年の時も当然生きられるわけもない自分たちですが、
もし同じ時間を自分が生きるとしたら
「どう生きるのだろうか」、「その時間の道程の中で触れ合うであろう
多くの人たちとの出会いや別れをどう受け止めるのだろう」
そんな事を考えさせてくれる一冊です。
他の方も仰っていますが、涙なしでは読めません。
泣かせようという作品ではなく、読めば読むほど、考えれば考えるほど
自然と涙が出てしまう素晴らしい作品です。
久しぶりに泣いた
★★★★☆
ゲームをプレイしてから読みました。
読みながらゲームしているときの情景が浮かび涙が出てきました。
とても感動できる作品です。
ただやはり私の中での千年の夢はゲームの中にあったものです。
美しい挿絵、繊細で物悲しい音楽、踊る文字、それらが絡みあって千年の夢を究極のアートにしています。
この本はたしかに秀逸ですが、できたらゲームの方もプレイしていただきたいです。
千年分の想い。
★★★★★
ロスト・オデッセイ というゲームの中の主人公、カイムの千年の想い、人生を重松さんが綴ったもの。
どれも心打たれる素晴らしいものでした。
しかし私的には『女王陛下の孤独』やセスの小説も取り入れてほしかったです…。
ロストオデッセイをプレイしていなくとも読めるものですが、これは是非ともプレイして読むといいかもしれません。
重松さんの新境地!
★★★★★
非常に短いお話ばかりなのですが、内容はとても深いです。
一つの話は5分程で読めてしまうのですが、その後しばらく余韻に浸ってしまいます。
私はすべての話に泣かされました。重松さんはすごい人ですね。
まるで人生の教科書のような本です。今の若い人達にぜひ読んでほしいです。
テレビアニメ化とか、あとxboxもいいですが、PSにもぜひ移植をお願いしたいですね。
悲しさを行間で表現してほしかった
★☆☆☆☆
これまで重松清さんが描いてきた“一瞬の人生だから輝く瞬間”を180°覆して、“死ねない男”=永遠の生を描く、というコンセプトは面白かった。でも、死ねない哀しみを言葉で書いてしまっては、重松さんの良さがなくなってしまうと思う。もちろん、期待しすぎたのもあると思うが、すべてを活字で表現してしまったゆえの、世界観の小ささは否めなかった。