この漫画のターゲットは?
★☆☆☆☆
お話の設定として、どんなに「ブス」「もてない」とされていても、どこかしらチャーミングなのが少女マンガのヒロイン。
この漫画の主人公であるジュンコはブスでももてなくもなく、キャリアアップのため「恋なんかしてる場合じゃない」。そんな彼女がナゾのモテ期に入ったようなのだが、いくら読み進めてもその理由がわからない・・・
どの場面でも自分がカッコイイか、格好悪いかを気にしているだけの、ジュンコの個性・魅力ってなに?
男たちも、ジュンコの何が良くて惹かれてるの? 特に、ジュンコを嫁にしたがるお坊さん=星川。なぜ彼女にここまで、こんなとこまで執着するのか?(その前に、将来海外で生活する予定なのに、坊主とお見合いしたジュンコって一体??)
どこをとってもイライラしますw
お菓子に例えると、見た目はフワッ、サクッと美味しそうだけど、カスタードクリームが舌に張り付く甘さのシュークリーム。って感じ。
意外と!
★★★★☆
ついフラ買い(←フラフラっと本屋に立ち寄って表紙と裏面の説明でフラフラっと漫画を買う事。)してしまった漫画だったのですが、意外と!良かったです。そんなに無理矢理感も無く、サラッと楽しみながら読めました。“東京版SEX AND THE CITY”とはこの一巻では感じられませんでしたがこれからの話の発展ではありえるかもしれません。巻末にちょっとした英語のおまけがついていたのでほんとにほんとーにちょぴりだけ英語の勉強になるかも?!!笑 私的には嬉しく、「あー英語だとこんな表現になるんだなー」と勉強した気分(^w^) めっちゃハマるっっ!!!という感じではないですが、なんだかいつも傍においてふっとした時に読みたい、そんな(こんな言葉が適切ではないと思うのですが)自然体な漫画です。
完全な逆ハーレムだけど・・・
★★★★☆
東京版SATCと言うけれど、1巻だけ読むと完全な逆ハーレムだ。男の種類もよりどりみどり。英検1級、TOEICスコア950の大学出の才媛、美女で自分の魅力を十分に理解して利用出来る、自立した大人の女が主人公である。英会話学校の講師として働きながら海外生活を夢見る妙齢の女性が選ぶ相手は誰?と興味津々で読み進めると、いきなり登場したのが女心をちっとも理解していない勘違いタイプのお坊さん。立派な寺の跡取りとして厳しく教育されてきたせいなのか、女性は守るべき存在で働く必要はなしという古風な考え方で、寺嫁としての修行を押し付けられ、誤った生き方を改めなさいと言われ、一度寝れば嫉妬深く付きまとう。こんな何時代の生まれか分からないような男は全然駄目だよ、と読者としては思うものの、主人公は反発しながらも惹かれていく。ルックス、声、頭脳の明晰さ以外に魅力があるからだ。傍にいてくれるならどんなことにも耐えます、という捨て身の一途な純愛攻撃に気の強い女は弱いらしい。周囲には彼女に好意を抱く学生時代の友人や、同僚の外国人講師、美形の生徒等、個性的な彼氏候補が揃っているのだから、もう少し外に目を向けて欲しい。物語はこれからお坊さんが彼女の生き方を理解し、尊重して、上から目線でない寛容な心を育てていくことが出来るのか、彼女もまた本物の恋を手に入れることが出来るのか、大いに気になるところだ。
最初から完璧な男はいない、という意味ではリアルを感じる少女漫画で面白い。