残念ながら最終巻。

かわいい絵柄に似合っているのか似合ってないのか。それはともかく、実にアホらしく、バカバカしい下ネタ満載のほのぼのエロバカ漫画。主人公たちの「おっぱい」と「ぱんつ」への執着は、ある意味、清々しさすら感じるほど。戦闘力ならぬ「エロ数値」が出てくるのも面白い。と言っても、成年指定ではなく、あくまでギャグ漫画であり、安心して見ていられる（笑）。

基本的には同人誌のようなノリであるが、エロいことに命を掛けるランジェリータウンの人々の日常は、良い意味でアホなことに徹底している作者の真剣な創作姿勢そのもの。

ダウンタウンの松本も言うように、「バカな事をやるにも真剣にやらないといけない」というギャグの基本姿勢が出来ているので、この漫画の「計算されたバカさ」が持ち味として昇華されている。

久々マンガに爆笑させていただきました。
ありがとうございます。
絵とネタがギュウギュウに詰め込まれた笑いの濃度のこーいぃ！お得作。
著者のエロスと笑い、そしてもちろんマンガへのあまりの誠実さに、ひょっとして年端も行かぬ女子供が読んでも良いのではないかという気がしてくる錯覚（錯覚か…錯覚ですね）

いつまでも誉めたたえていてもきりがない。
出版社は早く一巻を手に入るようにしていただきたい。
（つまりは、いきなり二巻を読んでこの騒ぎなのです）

倉田英之さまは、オビに自らのエロス数値を白状し推薦文まで寄せた以上、本作を2クールのテレビアニメにする責任が発生したような気もしますので、著者さまの新作ともども楽しみに待たせていただきたいと思います。

例えば、同じテーマを書いても筆力の違いで出来が異なる様に、
裸体とか絡みとか、そんなのがなくともエロスの良さを教えてくれ、
そして楽しませてくれる作品です。

登場する男（間接的に登場する作者も含め）は老若問わずアホな連中ばっかですが、
それはエロスに純粋で、ひたむきで、心底愛していることも示していまして。
そんな彼らの様子は見ていて面白く清々しいです。愛すべきアホ達ですね。

他には丸っこくほんわかしているキャラは可愛いく、お話の雰囲気は優しいです。
吹き出しの台詞は手書きっぽいですが、例えば、小コマでも面白いことが
描かれてることが度々あり作者の丁寧な仕事ぶりに感心もします。
最近では、漫画を読んでもクスリともしなくなった自分ですが
この漫画ではよく爆笑したものでした。
第一巻を読んでなくとも差し支えはありません。十分楽しめます。

また、これは虎の穴やコミホリのサイトで無料閲覧できた作品でもあるのですが、
書き下ろしもありますので既に読んでいた方も楽しめるかと思います。
特におまけ話の「尻に狂う少女」は、りんごちゃんが更に大人になる趣深い話です。

付属の帯の表には、鳴子ハナハル先生のイラストがあり、
裏には同先生と倉田英之先生の推薦文が掲載されています。

何はともあれ、お薦めの一冊です。