うれしい再販。
★★★★★
父と娘の別れがテーマになっている「岸辺のふたり」はわずか8分の小品です。台詞がなく、アコーディオンとピアノによるBGMがナレーションとなり、物語は進んでいきます。情感の出し方がたいへん上品かつ繊細で、胸に迫るものがあります。
「マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット作品集」とありますが、現時点でのデュドク監督の全集となりますので、他の小品についても楽しみにしています。表現方法については加藤久仁生氏の「つみきのいえ」と絵のタッチ、音楽の指向等について同質な部分があり、加藤氏の作品が好きならば気に入ると思います。お勧めです。