悲しい中にもクスリとなるところが有
★★★☆☆
作者の自伝的物語です。
作者の毎日かあさんとつながっているところも多く、クスリとさせられました。
@ 雨上がりの鉄棒をなめるのが好きだった
→公園の鉄棒をなめると地の味がするよ!教えは正しく母から息子へ。
A 拾った子猫を3日後に殺してしまう
→ 「おばちゃんは子供の頃子猫を殺す名人だったのよ〜」
などなど。
全体的に悲しいお話でしたが、クスリとさせられるところも多くあり、満足です。
会えないからこそ、永遠のともだちなのかも知れない
★★★★★
子供の頃の友達って、お互いに自然と親や家の事情を知ってる。
大人になってからできた友達には、そんなこといちいち説明しない。
だって、自分の人生をいつまでも親や家のせいにしてられないから。
だけどバックボーンを知られていると、やっぱり楽。だからそういう友達は、特別。
主人公が上級生の女の子を嫌ったのは、そこに無自覚で傲慢な“憐み”を感じたからじゃないだろうか。
そして、男やブランドや神様が必要な“ともだち”を見て悲しくなったのは、
多分、それが主人公にとっての“幸せ”ではなかったからじゃないかな。
以前、同窓会の幹事をした時、「同窓会なんて幸せな人しか来ないんだよ」と言われた事がある。
病気で辞職し、二年かかってなんとか元気になって求職中の私には、何だかショックだった。
死なずに済んだだけで、私は十分幸せだと思う。みんなは何と、誰と比べて“幸せ”だと思うんだろう。
西原さんにとっては、「依存が少なくてすむ生き方」が“幸せ”なんじゃないのかな。
ともだちにもそうであってほしいけど、幸せのかたちは人によって違うから。
会えなくなったともだちが、それぞれの思う幸せであってほしい。そう西原さんは言いたかったのだと思う。
懐かしい気持ちになりました。
★★★★★
戻りたくない時代だけど忘れられない。
「女の子」だった時のもどかしさややるせなさ。
背伸びしても届かないコトが多すぎたあの頃。
読みながらそんな昔の気持ちが蘇ってきました。
女の子は、境遇や環境が違っても心の芯で感じとる気持ちはみんなどこか共通している気がします。
もがきながら不器用に生きている人に、西原さんはほんと、優しい。
私には素直に良い話だと思えましたので星5つ。
心に染み入る一作です
★★★★☆
一人の人間が
物心がついて、大人になるまで
その過程を淡々と描いてる。
それだけなのに、
読み終わると深い感慨にふけてしまう。
そんな作品です。
何をココに書いても陳腐になってしまうような気がします。
でも、ぜひいろんな人に読んでほしい。
きっと人それぞれにいろんな受け取り方がある本
ひとりの人生をまるで、
覗き見したような。そんな気分になりました。
私自身の考え方も変えさせるくらい
異様なリアリティがありました。
何だかんだ言っても友達は友達・・!!
★★★★☆
そんな西原さんの思いが伝わってくる内容でした。
私は40代なのですが、ファッション、不良の定番は・・って懐かしく
思うところあり。
力強く生きていく女の子達の姿がちょっと胸が痛くなります。