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チポリーノの冒険 (岩波少年文庫)

価格: ¥840
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 岩波書店
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お城は子どもたちのもの ★★★★☆
野菜と果物の国にたまねぎのチポリーノがいました。
あるとき家を前を領主のレモン大公が通っているとき、
チポリーノのお父さんが群集に押されて大公の足を踏んでしまいました。
お父さんは終身刑を言い渡され、チポリーノは「悪者の勉強」をするべく旅たちます。
ブドウ親方、ズッキーニじいさん、ナシノキ・ナシオ教授、モグラおばさんなど、
個性的でありどこか私たちの身の回りにいそうな仲間たちとともに、
トマト騎士、ミスター・キャロット、レモン大公など
これまた私たちの身の回りにいそうな偉そうにしているものたちの
理不尽な言いがかりに立ち向かっていきます。
チポリーノのお父さんは救出されるのでしょうか、
またレモン大公たちのわがままに振り回されているこの国の行方は...
愛くるしいキャラクターが協力し合いながら困難にめげずに前に進んでいくお話であり、
またファンタジーの手法で自由や平等など市民社会において重要な理念もわかりやすく伝えています。
さくらん坊やがかわいいです ★★★★★
 不滅の少年・ピノキオを生み出した偉大な国イタリアの誇る、素敵な児童文学。登場人物はチポリーノやさくらん坊やという名前からも分かる通り、玉ねぎやトマト、かぼちゃ等、皆野菜や果物ですが、そうしたファンタジー部分以外は人間界と同じです。理不尽な権力を振りかざして、真面目に懸命に生きている庶民を虐げるトマト公爵ら貴族たちに、勇敢にして聡明な玉ねぎ小僧・チポリーノと、その仲間たちが戦いを挑みます。
 作品のテイストとしては、ケストナーの「エーミール」や「点子ちゃんとアントン」に似た所があると感じます。楽しいユーモアや、人間についての鋭い洞察、人物造形の妙の底辺には、独裁者に対して抗戦する者の雄雄しい魂が脈打っているのです。
 この作者は人物造形がうまく、登場人物が型にはまった勧善懲悪的な存在ではない点がよいです。かといって、適度に典型化されているので性格が複雑すぎもしません。
 挿絵はロシアの画家がつけたものだそうですが、非常に物語にマッチしていて、ポイントが高いです。表紙だけではなく、中にもこの可愛い挿絵が沢山入っていて、ぱらぱら絵だけ見ていても楽しい。うらなりかぼちゃのお爺さんと自宅の挿絵は、いつ見ても涙が出そうになります。こういう、真面目に慎ましく生きてきた人を平気で虐めるような奴は、我われが勇敢なチポリーノになって、社会的にぶっとばしていきたいものです。
 入手しにくい本ですが(異国イタリアの独裁時代という作品背景が、現代日本の子供たちにとっては縁遠い印象なのでしょうか。私は古本で購入しました)、少し値が張っても購入したい良質の児童文学作品だと思います。余談ですが、この本はジブリ美術館の図書室にも置いてあります。

 
チポリーノと一緒にいたいです。 ★★★★★
チポリーノは貧乏な家に生まれたけれど、とても賢くって優しい男の子。みんなチポリーノが大好きで、チポリーノを信頼しきっています。こんな友達がいたら毎日とっても楽しくって充実しているだろうなあ。この本は話がとっても残酷だったりして、そのことは大人にはよくわかるんだけど、子供にはお話の中の一つであんまり深い意味は分からないでしょう。でも大人にも子供にもどちらにもとっても楽しく読める本で、人生の中で必ず一度は読んでおきたい本だと思います。そして読んだ後はずっと心に残り、いろんな場面でチポリーノを思い出すでしょう。とっても良いお話です。必ず一度は読むべし。