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ブルーバック

価格: ¥1,365
カテゴリ: 単行本
ブランド: さえら書房
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わかるなあ ★★★★★
自分は海で生まれたわけじゃないけれど、ド田舎育ちだからか、こういう、自然を心から愛する心は分かるつもりだ。
地球には、今、確かに異常が起こっている。その場所にいるはずのない生き物が現れたり、大量に発生したり、または大量に死んだり、絶滅したり・・・
人間が営みをはじめてまだ間もないというのに、何億年もかけて育まれた美しい地球の生命は、今、確かに危機に立たされている。
環境保護の知識は使い古されて、どれも陳腐で人の心に響かない。
それが、この小説に登場するブルーバックという大きな、やさしい、もの言わぬ魚を通して見て見るとどうだろう。そのしずかな視線は心に突き刺さる。人間を責めることも無く、ありのままを受け入れて生きながらえてきた大きな魚。その存在感は大変に重たい。
主人公の少年は、たくましい母と大きな魚に包まれてのびのびと大きくなった。彼は成長し、一旦は学者として世界を飛び回り故郷を離れる。しかし、また故郷へ戻ってくる。頭でっかちに環境保護を考えるのじゃない。その土地に住み、その土地のものを食べ、その土地の生き物と共に生きる。それこそが、本当に心から環境をまもるということなのかもしれない。

現代の子どもたちに是非一読してもらい、この本を通して、使い古された、ありきたりな知識ではあらわされない、生きた自然を心に感じて欲しい。
自然によりそう ★★★★★
表紙も涼しげで、夏にぴったりです。
オーストラリアの大自然の中、二人で暮らす母と子。毎日海にもぐり、自然の恵みを感じながら満ち足りた生活を送る少年、エイベルは、海底で巨大な青い魚に出会う。エイベルは、その魚に魅了され、ブルーバックと名づけた。やがて、成長したエイベルは、もっとブルーバックのこと、海のことを知りたいと勉強し、ついに海洋学者になる。一方、母が一人で守ってきた故郷の入り江には、さまざまな困難がやってくる……。

人はただ、シンプルに生きれば幸せになれるのに、何をそれほど望むでしょうか? どうして恵みをくれる自然を守れないのでしょうか? 例えば海辺の何もないところで、一生暮らせといわれたら、どうでしょう。
これは、たくましい母、ドラが入り江を守るためにした決断と、その意思を継ぐ海洋学者である息子の姿が、さわやかに、そして静かに描かれた作品です。生命、自然、本当の豊かさとは……。いろいろ考えさせられる読物です。子どもむけですが、大人が読んでもいいと思います。