時流に乗る必要はあるまい
★★★★★
喜ぶべきことに、1966年から頭を楽しく鍛えることを提唱してきた名著『頭の体操』が、このたび再登場した。
近年は 『頭脳の年齢』 という売り文句が流行しているが、何のことは無い、すべては本書『頭の体操』の亜流であった(ただしこの流行は、体操が必要かどうかを『年齢』という変数で客観的に認知できるようにしてあるのがポイント。したがって亜流といっても質が劣っているわけではない)。
本書の問題に立ち向かうことで、自分は右脳タイプなのか・左脳タイプなのかを把握し、自分の頭のクセを理解できるようになっている。
たとえば数字を使うのは得意だが、新しいアイディアで問題を突破するのはニガテだ、など。
さらに、問題が解けなかった人のために、トレーニング用の復習問題も用意されており、最後まで、飽きることなく付き合うことができる。問題が解けた人には、似た問題を、違うアプローチで解く、別の問題が準備されている。
学歴と教育が、これほど問題視されているというのに。
40年も前に、これほど優れた学習メソッドがあったというのに。
誰も彼も『困った・困った』と叫びすぎだ。本書があるじゃないか。