バブルの頃に日本の大手ゼネコンが、競って夢みたいな建築を構想していました。富士山より高い超高層ビルとか。そういった時代の流れの中で清水建設が宇宙開発について、世界初の専門部署まで作って研究した成果が、この本にまとめられています。当時最先端の宇宙工学の知識を検証しながら、可能な宇宙建築のあり方を探っています。
バブルが崩壊した今日でもこの研究が続けられているかどうかは知りませんが、遠い未来、研究成果がきっと役に立つ日が来ると思います。少々専門的(建築の専門ではなく、宇宙工学の専門)ですが、夢があって楽しめる一冊です。