本作は、アメリカのFM局でヒットしたウェスト・コースト生まれのポップ・ロックを思い起こさせ、クロスビー・スティル・ナッシュ&ヤングから「Jump」時代のヴァン・ヘイレンまでありとあらゆるミュージシャンに敬意を払っている。スリリングな「Too Young」とうっとりさせる「On Fire」は騒々しくもすてきなポップソングで、愛情に満ちた替え歌でもある。「Summertime」は熱狂のパワー・ポップのスラッシュで、「Embuscade」はスティーリー・ダン的なジャズ・ロックのインストゥルメンタル。また「Summerdays」は、ビーチへと向かうのんびりとしたカントリー調の旅路と言える。さわやかで知的で上出来なフレンチ・ロック――まずはそう呼びたくなる1枚だ。(Mike Pattenden, Amazon.co.uk)