男の本音を率直に骨太に、しかし柔らかく
★★★★☆
松野氏の個人的経験の中からいろいろなトピックを取り上げて、男の本音を正直に書いていると思う。
個人の経験だから、限界はあるが、松野氏の正直で核のある自己の信念を感じ取れるし、感情に素直に従っている一方でその掘り下げも十分だ。なかなか骨のある(肝の据わった)男性とお見受けする。
男の見た女、の観察も鋭く、短い字数の中で焦点がぼけず、起承転結もはっきりしているので、ある種の品格を感じる。
でもね、きっと10年五や20年後には、また別の発見があるだろうね。それをご本人も楽しみに待っているのではないかな。
ぐだぐだくだらない薄っぺらな恋愛論など月の後ろへふっとばすだけの力のある本だ。愛してる、でも結婚はしない。