名勝負のカットはやはり不満
★★★☆☆
昭和43〜46年の大鵬の晩年と北玉時代の終焉まで。大鵬、北の富士、玉の海の3横綱の時代は、どん底まで落ちた相撲人気から、新たな夢が始まり、その夢が完成しなかったことからも郷愁を感じる人が多いと思います。映像は映画部のものなので、NHKに比べ位置が悪いのはやむをえないところ。大鵬の45連勝を全部収録したことで、当時の今まで映像に紹介されることの少なかった中堅力士達の姿を見ることが出来るのは貴重と思います。しかし45連勝中の玉乃島の大鵬への挑戦が大一番になった意味は、当時の状況を良く知らないとわからないので、せめて星取りをつけたり、ナレーションを補うのが必要だった感じです。最大の不満は、46年1月の優勝決定戦と7月の玉の海全勝の一番が殆どカットで、立ち合いと勝負決定くらいしか収められていない点。また3横綱リーグ戦も少なく、45年3月の大鵬と北玉新横綱の対戦くらいは収録して欲しかったところでした。