想像と少し違う
★★★☆☆
復讐ものって、大体ハッピーエンドが多いのですが。
これはそうじゃありません。
主人公にとっても、主人公を寵愛する王にしても、痛い終わり方です。
正直言うと、バッドエンド。
それでも切なさのような妙な余韻が残って…。
主人公も王も救われてほしかったですが、これは修繕しようのないですね…。
もうどーしよもない。
バッドエンド苦手ではない方に。
旧き善きJUNE
★★★★★
壮絶な架空中華風宮廷大河ロマンスを手軽に味わえるお得な一冊。
亡国の皇子が、官宦に身を墜とし、仇に身を任せてまで、父を殺された仇を討つ
…このあらすじだけでご飯三杯行けそうですが… さらに、この二人が美しい。
『艶』という名を与えられた皇子は、父を殺されたショックで色素がなくなってしまった白髪→銀髪に、宝石のような瑠璃色の瞳、父譲りの絶世の美貌には誰もが淫心を催し、自らも鏡を通して欲情する始末。
仇である某皇王も、長い黒髪、隻眼、伊達政宗ばりの美丈夫で、文人としても武人としても一流で色事にも長けた隙のない見事な君主と思われ…
二人がとてもお似合いなだけに、ことあるごとに艶が『復讐だ〜復讐だ〜』とつぶやくのが切なかった。
大河ドラマを連載で小刻みに進めたのと、一冊に圧縮している弊害で、背景を限界まで省略している。
そこは読み手がかなり補完しなければならないけど、そんな想像の余地がまた余韻を深くしていると思う。
あらすじは文句なし。
描き方については確かに好みが分かれるかもしれない。
他の作品に比べても画面はややスカスカな印象はあるし、いつものことながら局部の描写は多い割には分かりにくい(笑)
小スカがデフォなのでスカ苦手な方は回避推奨。
艶は街でぜげんの若者→地方豪族→寺→王宮… とステップアップしていくけど、どんどん変態さんになっていく(笑)
まず出だしからして、自らの美貌に欲情して道端で自慰に及ぶは、初めての行為から乱れまくるは、オトコ誰でもくわえ込むは…
そして引き取られた寺では自分の小水を頭からかけられて『聖水』とありがたがる僧たちに違和感を覚えていたのに、勝手に睾丸取られて王宮に収められて妾妃になってからは侍従たちに飲ませて歓んでて…
そう、艶は天性の淫乱でもあり、ニンフォマニア、傾国の妾妃として嬉々として仇をたらしこみつつ、それと矛盾せずに皇子としての自覚のもと行動できるという、二重人格ばりにアンバランスでとにかく魅力的な人物像。
王宮では局部のピアッシングの描写が痛そうで、これも流血苦手な方は回避推奨。
あ、皇王とは別の、父を陥れた人物に復讐するとき、侍従に二輪挿しさせてて、美味しかった。
皇王に入れてもらった『聖精』(笑)をその場で排泄して飲ませてあげたり…
この回が一番ハードで好きかも。
道具も薬もデフォだし、最終的にはリバもあり、たいていのプレイは盛り込んである。
ないのは獣姦と尿道プレイくらいか。
皇王がただ一人愛したのは…
最後の最後に明らかになる真実。
ありがちだけど胸が痛い。
この二人、皇王が全て打ち明けて愛を請えば、淫らな艶のことだもの、これだけ身体の相性がよかったら全部水に流して幸せに暮らせた気もしたりする。
このテのお話は『こうこうしてたら二人は幸せになれたのに…』と読み手が思いを巡らせたら成功。
『もっと丁寧に長い時間をかけて描いて欲しかった』と思わせるくらいがちょうどいい。
なんとも切ない、余韻の残る作品。
その昔、BLがまだJUNEと呼ばれていた頃が懐かしくなる作品。
私はオススメします。
がっかり
★☆☆☆☆
まだ、新人さんなんでしょうか。コマ割りを見ても無意味なアップばかり、アップ過ぎて何を書いているか分からない。表情がない。説明が多すぎる場所と必要なのにない場所が多い。画面が白い。どれを取っても「これからもっと、もっとがんばってください!」としか言いようがありません。個人的には購入して大失敗でした。
かわいそうだ
★★★★☆
復讐ものは、ままある。
が、たいていは思いが通じ合いハッピーエンドとなるのが多い。
しかし、これは違った。
どちらにとっても、かなしい。
おもしろかなし
★★★★★
環先生大好きです!
今回は自由にハチャメチャやられたみたいですね、でもちゃんとおちもあり、エロいのですが、悲しいお話です。