Very Best of Christmas Jazz
価格: ¥1,376
いまやクリスマス・アルバムはよりどりみどりで、自分の趣味に合わせて好きに選べる時代になった。で、本作はというと、ヴァーヴ、インパルス、デッカ音源を中心とするジャズメン~ジャズ・シンガーによるクリスマス・コンピレーション盤。インストゥルメンタルとヴォーカルがほぼ半々の構成になっていて、歌と演奏、どちらも聴けるのがいい。エラ・フィッツジェラルドの威勢のいい歌に元気づけられ、ビリー・エクスタインの朗々たるバリトン・ヴォイスに癒され、ダイナ・ワシントンのきっぱりとした歌声に襟を正されるといった具合に、各人が持ち味を存分に発揮していて、ジャズ・アルバムとしても非常に質の高い内容だ。
ケニー・バレルのブルージーなギター、ラムゼイ・ルイスやジミー・スミスのソウルフルなピアノ&オルガン、ジョン・コルトレーンの清々しいソプラノ・サックスも魅力的。ほかにサッチモ、メル・トーメ、ビル・エヴァンスなど、収録アーティストの顔ぶれは豪華で多彩だ。(市川正二)