芸人たちの夢
★★★★★
かつて、あるコンビが言っていました。
「コントのM―1みたいな大会があったら、そりゃ出たいですよ。
でも、コントはセットなんかで金も掛かるし、そんな大会は無理でしょうね…」
2008年、お笑いブームのおかげもあってか、ついに実現したコント師たちの夢。
テレビでは難しいだろうと思われていた大会が、1000万円という賞金まで付いて実現したのです。
しかも、M―1と違って芸歴は一切問わず。無名の若手も、辛酸を嘗めてきたベテランも、
緊張感とともに、この大舞台で自分たちのコントを披露できる喜びや感慨に満ちていました。
つまりは、芸人愛、芸人性善説に基づいた大会だったと思うのです。
問題となった審査方法についても、きっと武士道的な潔さをコント師たちに求めたのでしょう。
しかし、それはあまりにも酷(こく)すぎた。自己申告、記名投票…
例え「バナナマンの方が(あるいはバッファロー吾郎の方が)面白かった」と思ったとしても、
長年の苦労を見てきた身近な先輩を裏切るようなことが出来るでしょうか。
バッファロー吾郎の優勝にケチをつけるつもりは全くありません。彼らは文句なしに面白かった。
僕はバナナマンのコントが大好きですが、この日の彼らは緊張のせいか、テンポが乱れてしまいました。
軽めのネタ二本を選択したことも、結果的には失敗でした。
バナナマンとバッファロー吾郎、タイプは違えど、本来の面白さは互角。
しかし、この日の出来だけで言えば、間違いなくバッファロー吾郎が上でした。
酷な審査方法のせいで、当時一部のネットユーザーが騒然としましたが、
大会自体は非常に素晴らしいものだと思います。
特典映像に収録された舞台裏を見れば、感動が増すこと請け合いです。
バッファロー吾郎、ロバート、バナナマンは正直ほぼ互角だった
★★★★☆
準決勝すべてを収めたところは評価できるが、やはりルールによる制限や審査方法などが本来のコントの面白みをちょっと薄めてしまってるように感じてしまった。
決勝に残ったコントの中では圧倒的にバッファロー吾郎、ロバート、バナナマンが優れていた。
この3者は正直ほぼ互角だったと思うし、バッファロー吾朗への風当たりが強いのも、そのあたりのジャッジできないものを無理にジャッジしようとする微妙な感じが原因だと思う。
ロバートや天竺鼠、ザ・ギースの採点結果をみるとそこにトーナメント形式の面白さがあり、例えば順番が違っていたらどうだろうかと想像するのもなかなか楽しい。
ただ、全般的に上記3者以外はあまり爆笑できなかったのも事実。
もっと長尺なネタをガチンコで競い合う大会があればもっと盛り上がるかもしれないけれど、まあ審査員の体が持たないか?
歴史がはじまるか?
★★★★★
準決勝がすべて入ってるのは凄すぎる!
鬼ヶ島やアップダウンは中々見れないですよ。
第二回もぜひ特典に入れてほしい!!
そのまえに第二回が成功しないと。
すれば今後M−1の様にもっと注目されるだろうなぁ。
審査方法が・・・
★★★★☆
初のコントの大会、しかも芸歴関係なしという意欲的な大会です。
・・・が、正直審査方法がひどい。
芸人が芸人を審査する、というのは別によいけど、
決勝では記名投票、しかも口頭発表というのは
やはり大事務所に有利ととられても仕方ない。
(実際、いくらかは有利に働いたと思うよ)
ああいうネタで笑いをとれるバッファロー吾郎の力量はすごい。
と、思うけど個人的にはバナナマンの方が、私は好きだった。
予選はネタ時間2分、二次予選は3分というのはムチャだと思います。
じっくり伏線をひいて、最後に爆発するようなネタはできないし。
特典映像は楽しかった。
バナナマン設楽の敗北コメントは、相方日村への気遣いを感じさせました。
自分たちのネタを見て欲しいというロバート秋山も良かった。
ただ、大会を楽しめたからバッファロー吾郎が勝てたという流れはちょっと・・・。
ロバート山本、バッファロー吾郎木村、バナナマン日村と、
こういう大会ではネタを書かない方が、受けるプレッシャーは強いのかもしれない。
バナナマンの決勝のネタは、日村の比重が重い。
緊張に耐える日村と、大会を楽しむバッファロー吾郎という対比は、
残酷な構図になっていた。
大会は課題を残したけれど、これからも続いて欲しいですね。
イロイロ改善されることを願ってますが・・・。
問題は審査方法だけ
★★★★☆
割と酷評されることの多い大会だが、近年のM-1より全体レベルは高かったように思える。
バッファロー吾郎という特殊芸人(良い意味で)の優勝で物議をかもしましたが、あの審査方法
では当然の結果。大阪芸人や芸人好き(お笑い好きとは異なる)からの支持は異常なので、よほ
どバッファローがスベらない限り、あるいはとんでもなく斬新なニューカマーが出ない限り、
優勝は見えてました。
審査方法は、変えるべきでしょうね。