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Piazza―東京大学イタリア語教材

価格: ¥3,360
カテゴリ: 単行本
ブランド: 東京大学出版会
Amazon.co.jpで確認
現在あるイタリア語購読テキストでは最高峰 ★★★★☆
何人かの方がおっしゃっているようにやっとイタリア語のテキストも購読用が出たか、という感じですね。その点ではかなり評価できます。
 
しかしこれもみなさん言っているように、和訳が無いのは不親切です。一応独学用のテキストなんだから… その分星ひとつ減点させていただきました。訳なしでも平気という方は最初から語学の才能がかなりあるのではないでしょうか。あと内容が難解というのはやっぱり東大生がやるものだからしょうがないいんじゃないですか。つまり普段からこういう文章を読んでいるから高い語学力がつくんじゃないんでしょか。ある大学の先生も、抽象的なものを読めて語学力があるということになるとおっしゃっていましたので。

でも愚痴ばかり言ってもしょうがないので、この本の有効な使い方をアドバイスさせていただきます。掲載されている文章は小説、詩、エッセイ、新聞記事など多岐にわたります。この中でも小説は有名なものが多いので、ほとんど翻訳本が出版されています。なのでそれと対応させながら訳していけばよいでしょう。

デカメロン、神曲はいろんな人が翻訳してますよね。でも神曲はかなり難解なので一番最後にやらないと挫折します… プリーモ・レーヴィの作品は邦題『アウシュビッツは終わらない』で朝日選書より、ディーノ・ブッツァーティの『七人の使者』は河出書房新社から、テキスト中ではフェデリコ・ゼーリ『イメージの背後』になっているのは『イメージの裏側』というタイトルで八坂書房から出版されています。

これだけ読めば相当力がつくので、他の文書は注解だけでも結構読めるようになると思います。ちなみに上記の翻訳本は今大学生なので大学の図書館でコピーしました。でもどの本も素晴らしい内容なので、金銭的に余裕がある人はケチらず買って読むことをお勧めします。イタリア文学の奥深さが味わえます。

詳しい注釈があるのでそんなに難しくはない。 ★★★★★
 この本についてやたら難しいと不満が出ているので、ひとつ挑
戦してやろうと思って買って来た。

 わたしのイタリア語は、『今すぐ話せるイタリア語』シリーズ
の初歩・応用・自由自在をやったり、NHKのイタリア語講座応
用編でオペラを楽んだりした程度で、しかもブランクがあるので
ほぼ全単語を辞書で引く必要があるが、言うほど難しくはないと
いう印象だ。

 Piazzaにはダンテもあればボッカチオもあって、かなり高いレ
ベルまで扱っているが、注釈には辞書に載っていない意味や古い
語法について詳しい説明があり、難しいところは部分訳まで付い
ているので、力のある人なら辞書なしでも読み進められるように
なっている。

 解説にはテキストの要旨と背景説明が書いてあるから、全訳が
ないことを嘆く必要はない。全訳の日本語は一つの例でしかない
し、それに頼っていては読解力は身に付かないからである。

 本の帯に「文法の学習を終えた段階から読める」とあるが、そ
れはもちろん条件法や接続法を理解していることも含まれる。そ
れがないといくら辞書を引いても読めないことは確実である。
わかっていたけど・・・難しい。 ★★★★☆
 すごく難しいです。
 東大で使われている教材だと実感できます。
 でも・・・この教材が本当にすらすらと解けるようになったら、何でも読めると思います。
 
語学のテキスト?? ★★☆☆☆
確かに中身は様々な分野や内容の文章が集められており、楽しめる構成となっているが、この本が語学に利用するために作成されたテキストであるという観点にたてば、不親切さを感じずにはいられない。その理由として

①全訳がないこと

②方言が豊富な文章や、ヘタな文章、未来派宣言の文章や詩作品など、日本語にするには工夫を要するものや、あるいはたとえ最初から日本語で読んでも内容が理解できないような難解な文章が含まれている点

が挙げられる。

初級レベルを終え、中級レベルの読解演習をスタートさせたばかりの学習者にとって、いきなりこのようにハードルを高くされたら、わからないことばかりで学習意欲を失う可能性があるのではないだろうか。

しかしながら、絵や写真などがわりと豊富で、冒頭にも述べたとおり多方面から文章を寄せ集めているため、あまり知られていないイタリアの姿(文学や思想など)の一端を学べるという利点がある。イタリア文化の諸相を知るという目的での活用には良いだろう。

和訳は付いてません。独習にはつらいテキスト ★★★☆☆
和訳は付いてませんよ。嘘を書いてはいけません。
イタリア語は省略が多いため、下手するとまったく逆の意味に解釈しかねません。
その点で、読解教材に対訳が付いていないのは、独学者にとって極めて不親切だと思います。

また、東大出身者にとっては、あの「強要」英語教材「The Universe of English」と同じ体裁なので

あの本にロクな思い出のない方は拒否反応を示すでしょう。

本書は、指導者のもとで授業を受けることにより
はじめて満足な解釈に到達できるテキストであり
独習用には消化不良が残ります。

伊藤和夫氏の英文解釈テキストのように
真に独学者のための読解テキストの登場が
イタリア語の世界でも待たれます。