全体的に演習問題数が少ない上に
途中計算を省略しすぎていて、
いきなり訳のわからない計算式
が出てくる・・・終始そんな感じでした。
ラプラス変換とは？はわかりましたが、
自力で問題を解く力は養われてないと思います。
数学があまり得意でない人は別の本を選んだ方が
賢明だと思います。絶対に途中で手詰まりになりますので。

大学の機械工学科などでは、ラプラス変換とフーリエ変換を別々の授業で教えているということが少なからずあると思いますが、実は両者は密接に関係していること、つまりフーリエ変換はラプラス変換の特殊な場合を表し、z変換はラプラス変換のディジタル版であるということをこの本から理解してもらえるのではないかなと思います。上記からもわかるようにこれらは本来別々に取り扱われるべきものではなくて、統一的に理解されるべきものだと思います。書籍内では、白色と青色を使い分け、整理しスペースに余裕を持たせて記述していますので、大変読みやすくなっています。
大変整理され、短い文章で端的に内容を表現しています。この点では、素晴らしい本です。よって、お勧めの１冊です。しかし、ミスプリが多少ありますので要注意です。出版社はwebサイトに正誤表を載せるべきですね。

制御系や信号処理系にたずさわる方には良い本です。実践的な内容があり私は大変役に立ちました。

ある程度の数学的知識を要求するもののラプラス変換とz変換を独学で学べる本としては貴重だと思います。
この本で勉強してから、実践的に電気回路でラプラス変換を使う本やディジタルフィルタでz変換を使う本を読めば理解が深まると思います。
ただし、大学の教科書的な本ですので、説明にもまだ工夫の余地があるかと思われます。

工学の基礎的な手法の一つであるラプラス変換とz変換も、これら単独を解説した一冊と言うのは案外少ないものです。しかし、この本は明確にテーマを絞って丁寧に説明してくれている上に、必要な演習も適度に盛り込まれています。ラプラス変換も独学で淡々と進められるお勧めの一冊です。