東晋代の謝道薀、唐代薛寿、魚玄機、宋代李清照、明代柳如是などの知識人の存在、
「楊家将演義」という「水滸伝」と並ぶ娯楽小説や「聶隠娘」などのスーパーヒロインが活躍する数々の伝奇小説の存在
などなど、コンパクトな書籍ながら、目から鱗が落ちるような充実した内容に、中国史についての世界がものすごく広まりました。
「どうせ妲姫、呂后、則天武后、楊貴妃、西太后などおなじみの内容だろう」と侮ってかかったがため、大きく期待を裏切られ、とっても設けた気分になりました。
しかし、彼女たちが突飛な存在であったからこそ青史に名を残したと思えば、
やはり中国の歴史は男の社会だったのだと再認識させられるかもしれません。