ベヴ・ケリー・シングズ(紙ジャケット仕様)
価格: ¥2,800
へヴ・ケリーの初リーダー作~へヴ・ケリーの最高の歌に加えてスコット・ラファロ(b)の参加にも要注目! 1934年に米国オハイオ州トロイで生まれ、5歳から高校生までクラシック・ピアノを学び、14歳で声楽を始め、シンシナティ音楽院で声楽コースを履修したというへヴ・ケリーの記念すべき初リーダー作となる本作は、57年にニューヨークで録音された。シンシナティ音楽院音楽院時代から知り合いだったパット・モラン(p)のトリオをバックにへヴ・ケリーのハスキーで元気溌剌な最高の歌声がスタンダード・ナンバーに乗って作品全体に広がる。そして、もうひとつ注目すべき点はこの録音の数年後にビル・エヴァンス(p)のトリオで名を馳せることとなる伝説のベーシスト、スコット・ラファロの参加だ! ラファロの録音としては最初期にあたるもので、決してへヴ・ケリーの歌声を邪魔するわけではないもののその存在感は凄まじい。このラファロのベースだけでも価値は大だが、へヴ・ケリーの歌声の魅力にも惹き込まれる一枚。ベヴ・ケリーは63年に心理学の博士号を取得し、現在精神療法医として活躍しているそうだ。尚、ベヴ・ケリーが1979年にカリフォルニアのジャズ・クラブ「ザ・ジャズ・サファリ」出演時のライヴを収めた『へヴ・ケリー・ライヴ! 』(XQAM-1017)もお薦め。(The Walker's 加瀬正之)