スッキリした演奏
★★★★☆
日本人作曲家の曲は小難しかったり、変なしつこさがあったりしてあまり好きではありませんが、、、真島俊夫はけっこう好きかも…ということなので買ってみました。
プロなので安定感のある演奏。かといって、東京佼成のCDのような地味でつまらない演奏ではなく、面白味があり満足できるものでした。
録音の質としては、悪くも無く良くも無くといったところ。
これの「三つのジャポニスム」は日本のコンクールの制限時間の短さに合わせてアレンジされたショートバージョンです。原曲のイイとこ取りって感じですかね。
曲名が示すとおり、ヨーロッパ(主にフランスか?)から見た日本のイメージが表現されています。手法的にはあくまで西洋音楽ということで、非常におもしろい曲になっています。
「鳳凰が舞う」も真島の代表作品で、雰囲気的には三つのジャポニスムに似ています。タイトルも同じくフランス語だし…。
これはフランスのクードヴァン国際交響吹奏楽作曲コンクールでグランプリを獲得した作品です。私は、これも日本風の西洋音楽のように感じました。メロディの基礎は思いっきり和風なのですが。
他にも比較的新しい曲「オデッセイ」や、かつて全日本吹奏楽コンクールの課題曲になった曲など、新旧の交響吹奏楽だけでなくマーチ・ポップス調な曲も収録されていて、盛りだくさんな作品集になっています。
ここに「三日月に架かるヤコブのはしご」が入っていたら完璧だったのですが…。
中々なのでは?
★★★★☆
これまで新譜には大失敗してきたが、このアルバムは聴けます。
今までの佼成の演奏が酷すぎた?
しかし、課題曲になると、どの団体も命かけて練習してきたせいか、素っ気無く聞こえる。
一番楽しみにしていた課題曲「五月の風」は、真島サウンドとは程遠い演奏、音楽が軽すぎる気がする。
三つのジャポニスムは、作曲者の編集による。コンクール用にカットしてある。全楽章知っている人も違和感なく聴けるのではないだろうか。
始めて聴いた、5曲目の「ストレート・マーチ」これがまた良い曲で、定期演奏会などのオープニングに最適ではないだろうか。
同じ作曲家の作品はどうしても曲想が似てしまうのは仕方がないが、全体として流れは良いものだと思う。
一つわがままを言うと、三日月にかかるヤコブのはしごも収録して欲しかった。
三日月は、デ・ハスケ社の演奏(タイトル名:MADE IN JAPAN)が好きである。