日本的人事制度を見直す一冊
★★★★★
書き出しは日本型、アメリカ型の人事制度のあり方の違いから入ってゆく。短期的成果を期待するアメリカ型人事制度が導入されている昨今、日本の風土に馴染む職能資格制度を再度、見直す必要があることを考えさせられる。職能資格制度の核である、職務調査、人材評価、活用、育成についても十分紙面を割いている。読み進める上で、今後、職能資格制度に日本型成果主義をどのように導入してゆけばよいかを学ぶ必要にせまられてくる。いづれにしても職能資格制度を導入する実務家は必ず読むべき一冊。