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ニューヨーク美術案内 (光文社新書)

価格: ¥735
カテゴリ: 新書
ブランド: 光文社
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ニューヨークのメトロポリタン美術館と近代美術館の入門として ★★★★☆
ニューヨークにある有名な美術館のメトロポリタン美術館とMoMAから、いくつかの作品を選んで易しく解説しています。メトロポリタン美術館とMoMAとも、解説には日本人にも親しみやすい作品を選んでいます。もっともMoMAでの「近代」的な作品については、すでに馴染みのある作品が中心です。私も、何度かこれらの美術館に行きましたが、メトロポリタン美術館は大きすぎて広すぎて疲れます。この本は、そうなる前に、自分の好みで気軽に何度でもみましょうと、導いてくれます。
主要著者の千住氏(わたしは美術の専門家でないので、この本で初めて著者の存在を知りました)がニューヨーク在住との事で、できれば近隣の美術館(ボストン、フィラデルフィア、DCなど)の解説も書いてみられると良いかも。
日本の常識は世界の非常識、美術の世界でも同じ ★★★★★
ワシントンDCのNational Gallary of Artも、NYのMoMAもメトロポリタンも実に作品が見やすい。近代の作品は圧倒的にNYだ。展示室の壁紙も指摘のとおりに作品に合わせて配色が異なるのは常識。常設展示が貧困なのだから、日本ではある面では致し方ないが・・・それ以上に鑑賞者の姿勢が教養主義的で、不自然だという指摘はもっとも重要だ。画家になったつもりで、困ったら耳を見る、など作品鑑賞法を素人でも工夫すれば作品の本質が見えてくる手法は本当に参考になる。やはりプロの画家ならでは自然体の鑑賞法で、生活の一部として絵画を鑑賞する意味を教えてくれる。見方のつぼを精確についている、そこが実に楽しい。
すぐに使える美術鑑賞ガイド ★★★★☆
美術館に行って作品の前に立っても、「いいなー」と感じるだけで、他にどこを見ればいいのかよくわからない人に対して、本書は作品の「読み解き方」を解説してくれる。

例えば、人物画は耳に注目すると説いている。なぜなら、耳を描くのは難しく、うまく描くには高い技術が求められる反面、あまり注目されないところでもあり画家が手抜きをしやすいところだから、とのこと。著者自身、画家であるため説得力がある。

ニューヨークを舞台としているが、ニューヨークに行ったことがなくても全く差し支えない。本書で取り上げられている作品は必ずしも有名なものばかりではなく、メトロポリタンとMoMAを訪問したことがある私にとっても「こんなのあったっけ?」というものが多かった。

本書の性質上、印刷が白黒であることが惜しまれる。カラーにしてほしかった。
素敵な本でした ★★★★★
この本を読んで、私は一気に千住博ファンになった。「美術案内」なんて、ちょっと構えてしまいそうな題がついているけど、とんでもない。千住氏が、絵を見てどんな風に感じるのか、どんな風に描こうとしているのか。絵へのあこがれや愛がたっぷり溢れてる。そして、実際に千住氏をナビゲーターに美術館めぐりをした野地氏の文もいい。私も美術館に行って、おんなじように試してみよう、楽しんでみようという気にさせられる。でも、私の場合、千住氏の感性豊かな文章にやられてしまい、美術館に行きたいという以上に、「千住氏の描いた絵を見てみたい」と思ったのだけど。
MOMAに行ってみたくなる本 ★★★★★
この本を読むと、美術鑑賞は難しいものでも何でもなく、
作品を通して画家と対話することなのだと思いました。
ただし現代美術と対峙する場合、こちらの側に予備知識があったほうが良い。
作品を見ただけでは、どんな印象を持てばよいかわからないくらい難解な作品も多いからです。
画家が他にどんな作品をつくっているのか。
他のどんな画家から影響を受けているのか。
あるいは、もっと大きな現代美術の流れなど。
事前にある程度、勉強しておくことが必要だと思いました。
そんなところまで気付かされました。