本書は、日本のITを支える情報通信産業に関する膨大なデータをまとめたデータ集である。まず、序章では業界全体の動向が解説され、続いて第1章から第11章まで、情報通新政策、情報通信業界、固定通信、移動体通信、放送とケーブルテレビ、インターネット、EC(電子商取引)、IT産業、企業情報化、地域情報化、関連産業の各業界のさまざまなデータが満載されている。
たとえば、暗号、認証、消費者保護や知的財産権の保護、コンピュータ犯罪対策などに関するアメリカやEU諸国、日本の規制政策のリストや通信と放送の融合に関する日米欧の動き、また、パソコンの国内市場シェアや世界市場シェアや家庭用ゲーム機のメーカー別出荷数、光ファイバーの国内市場シェアといったデータも掲載されている。情報通信業界で働く人にはもちろん、新しいビジネスやサービスを始める際にも役立つはずである。(坂井 誠)