ハウツー本なのに、物語がある
★★★★★
その昔、私がはじめてお付き合いしたパソコンが、マックだった頃。
当時のそいつのHDときたら、今持ってる携帯電話のメモリー
よりも容量が少なかった…そんな時代。
憧れのパソコン通信をすることも無く、インターネットの世界に
入る事になりました私ですが、永野先生のファンでしたので、
押さえた1冊でした。
主人公トオル並に、パソコンの事を何にも知らなかった私は、
ユキちゃんに、いっぱい色んな事を教えてもらえて、本当に勉強になったよ!!
トオルの情けなさ満載のおかげで、自分が知らないことに、
恥ずかしさを感じずにすんだよ!流石、永野先生!!
そして!ハウツー本で、泣くってどうよ!!??
泣く!泣くんだよ本当に。
ラストのノイマン教授の台詞のおかげで、インターネットの世界で、
大怪我をしないで済んだ気がします。ありがとう、教授!!
年齢も、外見も、立場も、何もわからない魂だけの世界で、
あなたは、どんな人になるのか?
どんな人でいたいのか?
携帯電話がこれだけ普及し、誰でも文字で発言できる世の中だからこそ
ノイマン教授の問いかけの意味を、
もう一度、考えることが出来たら…と思うのです。